ある英単語が生んだ素晴らしいスピーチ

ある英単語。。。アイルランドにお住まいの方なら今日のタイトルを読んでピンときたことでしょう。その単語とは、


Homophobia(ホモフォビア)


レズビアン、ゲイと言った同性愛または同性愛者に対する恐怖感、偏見、拒絶という意味の言葉である。

ちなみに同性愛者に対する偏見がある人のことはHomophobe(ホモフォビー)と言います。

この言葉を巡ってアイルランドでは大きな問題になり、議論が巻き起っています。その原因はこの番組でのインタビュー。Aちゃんが惚れている先日ブログにも載せた、あのかっこいいジェシーも先日出演していた、

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           The Saturday Night Show. RTE。毎週土曜日にやってます。(ネットより)

ここに出演したこの方のインタビューでの彼の答えが問題でした。

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              Rory O'Neill(ローリー・オニール)氏。(ネットより)

彼はアイルランドでは有名人。普段、Panti Bliss(パンティ・ブリス)という芸名で女装をしている、アイルランドでは知らない人はいないドラッグクイーン。ゲイ・アクティベストでもあります。

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                 お綺麗です。ティファニー、完敗!(ネットより)

日本のゲイバーで働いていたことがあって、その時にこの芸名を自分で付けたようですよ。それにPantibarというゲイバーもダブリンはCapel Street(英語ではケープル、日本語ではキャペルまたはカペル)で経営。幅広く活躍しているのだ。

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         大昔、一度だけ行ったことがあります。(ネットより)


話を戻して。。。プレゼンターのブレンダン(上の写真の男。数年前ナイトクラブで私に中指をくれた男。ブログに書きました)にHomophobia in Irelandの質問をされ、ローリー氏がそれは誰がそうなのか、名前を出したのである。その名前が,

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John Waters. ジャーナリストでアイルランド放送庁の人(ネットより)

Breda O’Brien という新聞、Irish Timesのジャーナリスト。そしてカソリック宗教団体、Iona Instituteであった。

結局Iona instituteとJohn WatersがHomophobiaとして名前を番組で出され、放送されたことに腹を立て、RTEとRory(Panti)さんを相手に訴えると言い出したんです。

でも同性愛者に対して好意的ではないらしい彼ら。例えばIona Instituteは同性愛者の結婚は全く認めていませんしそれをうたっているわけです。(宗教上)

ローリーさんをはじめ同性愛者の方たちは彼らが同性愛者に対する平等さを認めていないというわけ。ストレートの人たちより下だという考えであるというのだ。そういう考えの人はホモフォビアであるという。

でも今回名前が挙がった人たちはそれをホモフォビアと呼ばないという。つまりローリー氏が言うホモフォビアと彼らが思っているホモフォビアの定義が違うのだ。


結局RTEはすかさず名前が出た3人と他3人の合計6人にお金を払ったんです。裁判になっても負けて、もっと払わないといけなくなるとのリーガル・アドバイスを受けたから。支払った金額、

€85,000

ちなみにJohn Watersは€30,000もらったらしい。残りはみんなで分けたそうですが、訳分はいくらかわかりません。


とにかくこれに怒ったアイルランド住民!とくにLGBT(Lesbian, Gay, Bisexial, Transgender)の人たちが怒っている。

なぜかって、RTEが出したお金は住民がゲイであろうがストレートであろうがテレビを見る人がRTEに必ず払わなければならない視聴料なわけですよ。そんなお金をホモフォビアの奴らに払うのはおかしいと。

しかもすぐお金を払ってしまったということは「スピーチの自由」も奪った事になると。RTEは結局今回名前が挙がった彼らのほうが巨大な力があるためそれに屈してしまったのではとネットで言っている人もいました。

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              ノーコメント。(ネットより)

先週日曜日、ゲイティーシアターの前でLTGBの皆さんによるプロテストも街で開かれました。そして名前を出したローリ氏(Rory(Panti))は現在、LGBTの皆さんだけでなく、ストレートの人たちからも膨大なサポートを受けている。

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           こんなTシャツまであるそうだ。(ネットより)


そんな中、今週月曜日、ローリー氏がノースサイドにあるアビーシアターに招かれて10分ほどのスピーチを行いました。(Panti Blissとして)とにかく見ていただきたい。



どうでしたか?

私はこのスピーチをきいて、「この人はすごい。」と思いました。雄弁。頭がいい。こんなにもわかりやすく、しかも力強いスピーチを最後に聞いたのはいつだったか。。。

それに彼女が言っていることはそのまま人種差別にもつながる。セクシャリティーを肌の色に変えれば同じことである。

彼女が話していたミルクカートンの話は私にも似たような経験がある。それにアイルランドに住む日本人なら一度や二度は「アジア人」というだけで差別されていることを肌で感じたことがあるであろう。だから私は余計に彼女が言っていることに共感を覚えたのである。


このスピーチのビデオ、あっという間に25万回以上に見られたそうです。しかもあの!!!マドンナからメッセージをもらったそうですよ。

アイルランドだけでなく、世界にも広まっているこの事件と素晴らしいスピーチ。そしてPanti Blissサポート。それとは対照的にカソリックの国アイルランドがどれだけLGBTの方に好意的でないのかよく分った出来事でした。


これを機会にLGBTの人たちにも宗教に関係なく、ストレートな人たちと同様の権利を認めるような動きになり、ゲイ・レズビアンの結婚式がアイルランドで実現する日が早く来るといいなと思います。私が死ぬ前に実現してほしいが。。。無理だろうか。



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ティファニーカイリー

Author:ティファニーカイリー
人口1万人、サルやイノシシ、野良犬がうろついているような日本の田舎町から6年半勤めた地元金融機関を辞め、両親と愛犬とむ(2012年1月23日他界)を置き去りに、英語の勉強+大ファンのU2に会うべく、アイルランドはダブリンに到着したのは1999年9月25日。

語学学校へ9ヶ月、コンピーター学校へ2ヶ月通うも仕事が見つからず帰国。

仕事したさにダブリンに2か月だけ舞い戻ったつもりが、友達だったフランス人のおかげで運良く仕事が見つかり,ダブリンに居座ることに。

CIMA(英国勅許公認管理会計士)休学中(というか断念)。現在はイタリア就職を夢見てダブリンでイタリア語勉強中。アイルランド人の親友であるAちゃんが相続したNorthsideのお家に野良猫一家(母、娘&息子猫)とともに居候中です。

Press&Mediaの方はt.kylieroi40s@gmail.comへお問い合わせ願います。それ以外の方のメールのご使用は固くお断り致します。

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