給料払え!Paris Bakery(パリス・ベーカリー)

2年ほど前ですか?このブログでもご紹介したParis Bakery(パリス・ベーカリー)。先日もこのお店のことについてムーアストリートを救えという内容でも紹介しました。

PB 1 
               ムーアストリートど真ん中にありました。(ネットより)

ここのバゲットが結構おいしかったんですよね。パリって感じでした。

PB 2 (ネットより)

店の一番奥でパンを作ってるんでその様子も見ることができました。だだ店のレイアウトがちょっといまいち。入口が狭いんであっという間にパンやケーキを買う人と、テーブルの空きを待つ人であっという間に一杯になってしまうんです。

PB 3 
                 入口によく人が溜まってましたわ。(ネットより)

数回ここへパンとケーキを買いに行ったのですが無視された経験があり、ムカついてから一度もここへは足を踏み入れていませんでした。私の「嫌いなカフェ」の一つだったのです。


この建物の横が1916年のイースター蜂起に深く関わっている建物で、ミュージアムにることが決まっていますが、パリス・ベーカリーの建物はムーアストリート改善の一環で(ショッピングセンターになる)壊されることになりました。それにオーナーが反対していたんです。署名も集めてました。しかしリースは延長されることなく6月一杯までだったのです。

そんな中、先週の火曜日に突然お店が閉店!

その上従業員さんたちはお給料が全くもらえてなかったらしく、3か月給料なしで働いたようです。給料がもらえなかったためホームレスになった人が一人出たそうです。従業員の給料55,000ユーロをオーナーは払っていないらしい。(Irish Timesでは130,000ユーロと出てましたが)

このカフェ、いつも人で溢れかえってたけど。。。客が長居してるだけで、回転が悪かったんでしょう。儲かってそうで儲かっていなかったわけですね。

PB 4
 給料がもらえなかったため、店に立てこもった従業員さんたち。警察が入り、立ち退きを命じてました。(ネットより)

働いていた人たちのほとんどが外国人従業員だったようです。そのためThe Migrant Rights Centre of Ireland (MRCI) が仲介に入り、オーナー(Yanick Forel&Ruth Savil)に給料の交渉をしたそうですが無理でした。

PB 5

おととい従業員15人がオーナーの家に行き交渉しようとしましたがまたしても無理だったそうで、昨日はオーナーと会う予定だったらしいのですがこれまた無理だったそうだ。オーナーが完全に逃げてますね。

ということで、従業員の方たちはThe Minister for Social Protection(日本語で言う厚生省でよいと思います)のJoan Burton(ジョアン・バートン)に、国の保証基金から給料を払えるようにしてもらいたいと懇願すると言っていたんです。

Joan 1
彼女のこと嫌いな人が多いけど、私は結構好きです。次期労働党の党首との噂、ジョアン・バートン。(ネットより)

実際おとといの午後ジョアンさんとThe Minister of State for Trade and DevelopmentのJoe Costello(ジョー・コステロ)氏がパリス・ベーカリーを訪れ、従業員とお話をしたそうです。

pB 7
        左の白髪の男性がジョー・コステロ氏。右隣がジョアン・バートン。(ネットより)


ネットには給料の他に、パリス・ベーカリーは現在税務署から約200,000ユーロの支払いも命じられているらしいんです。2年税金払ってなかったらしいですよ。2年前からこのお店はやばかったわけですね。

しかも署名を集めていた時も従業員の中に給料が払ってもらえない人がいるという噂もあったらしいです。この時70人の仕事がなくなる!とえらいニュースやネットで訴えてたけど、そういって住民の同情を誘い、何とかお店を建て直そうとしていたかもしれませんね。(私の勝手な解釈)

従業員は安い時給で長時間働かされてたらしいですよ。結局縁の下の力持ち的存在の彼らを外国人だからと安く使いまくり、終いにはごみのように捨てる。。。外国人の足元見てますよね。

許せません。


アイルランドの会社法にどうも抜け道(Loophole)があるらしく、会社経営が苦しくなった際、管財人に管理される場合(Receivership )は従業員にお金が払われる可能性が高いそうですが、パリス・ベーカリーのように店をたたんでしまう場合、なかなかオーナーからお金が取りにくいらしい。しかもオーナーが従業員に給料を支払わなくても罰せられはしないんです。

それにお金がたとえあったとしても、お金を借りているほかの企業に支払いが先に回り、従業員は一番最後になるらしい。そのころには払うお金もないというわけです。しかも彼らの場合リースですから資産はないですよね。あっても機材くらいでしょう。

そんなLoopholeをふさいでしまわないといけないとジョー・コステロ氏が言っていたそうです。まさにそうです。法律を変えないと、この先こういったケースが後を絶ちませんよ。


そこで。。。アイルランドで働くとき、少しでも自分の権利というものを知っておくといいと思います。


1)最低賃金を知る

アイルランドの法律で最低賃金(時間給)が定められています。

Experienced adult worker €8.65 per hour
Over 19 and in 2nd year of first employment €7.79
Over 18 and in first year of first employment €6.92
Aged under 18 €6.06 per hour

ただ、経営状態が苦しい会社の場合、最低賃金以下のお金を従業員に支払うこともできますが、その場合は労働裁判所に行って許可をもらっている場合のみです。(最長一年)

とにかく最低賃金以下を提示する会社は断ってもいいのではないでしょうか。外国人だからと足元を見られている可能性もありますしね。

2)給料の支払いが遅れだしたら要注意

なんだかんだ理由を付けて支払いを遅らせるようになったら経営が危ない場合が多いです。しかし、わざと従業員を辞めさせたいから給料支払いを滞る場合もあります。(Bさん家のあほのリビア人が2度やられてました)

3)被害にあった場合の対処

給料以外にも不当解雇など、理由はいろいろあるでしょう。自分が被害にあったと思ったら、周りの人にまず相談しましょう。またはCitizen Informationへ直接行ってアドバイスをもらうのも手です。オコンネルストリートにあります。(他の街にもあり)
http://www.citizensinformation.ie/en/
被害届を出したい場合は現在こちらのネットからアクセスし、書類を書いて提出する形になっています。
http://www.workplacerelations.ie/en/Referring-a-Dispute/Refer_a_Dispute_Make_a_Complaint/


昨日パリス・ベーカリーの従業員たちはオーナーの一人、Ruth Savil(ルース・サビル)の家の前でプロテストしたそうです。

PB 6

ちゃんとお給料もらえる日が一日も早く来ることを願ってやみません。そしてこういった被害がなくなることも願ってやみません。


ポチっとクリックお願いします!

にほんブログ村 海外生活ブログ アイルランド情報へ
にほんブログ村
にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
スポンサーサイト

comment

管理者にだけ表示を許可する

No title

ティファニーさんのブログで立ち退きの問題が生じているのは知っていましたが、閉店してしまったは知りませんでした。それも従業員に給料未払いなんて、ひどい、、、。

数えるほどしか行った事がなかったのですが、いつも時間帯のせいか満席でお持ち帰りをしてたので繁盛していると思ってました。

どこでも外国人労働者は足元を見られたり、立場が弱いのが現実で残念ですね。。。

経営者よ、鼻血くらい出してやれ!

痛い話ですね。。。飲食系の事業はロスが多く、その割に材料の仕入れやテナント代、人件費等固定費に泣かされることが大きいと聞いております。 単価の低い商品は回転率を上げないと安定した利益を出すことが困難です。 地元との密着度は高くても事業を経営することはお金の動きにシビアです。。。表向きはいつもと同じような営業をしているように見えても事業者の帳簿は火の車なんて話はどこでもよく聞く話ですネ。本来、経営者も従業員も権利は対等なのでしょうが、雇用する側は社会的責任が義務として大きく背負わされます。
滞納している約200,000ユーロもの税金を抱え、逆さに振っても鼻血も出ない状態であれば誰かが鬼になって取り立てるか、ピエロになって倒されるしかないのですヨ、、、。

ティファニーさんのブログを拝見していると活気があるのでこのような現実は一瞬戸惑いますが、デフレ経済の一幕なのでしょうね。
現地採用の外国人は雇用条件についてはどこでも不利な場合が多い様子ですネ。中東辺りの土木作業員なんて重労働で一日500円/(¥評価)と聞いて驚きました。
従業員さんたちがお気の毒です。(´д`)

くうさんへ

そうなんですよ。すっかり閉店してしまったんです。

日曜日ちょうどこの前を通りかかったんですが、中でまだ座り込みしていました。早く解決するといいんですけど。こういうところ本当にたくさんあるらしいです。

Aちゃんが昨日言ったネールバーがそうだったそうです。外国人経営者で外国人を安い給料で雇い、休憩20分しかもらえないとか。週一日の休みしかもらえないらしいです。外国人が外国人の足元を見てるのもかなり嫌です。

money@さんへ

確かに。飲食店って意外と経営が大変だと思います。コーヒー一杯で客が長く居座るとその分回転率も悪くなりますしね。それだけで利益に響きますからね。今じゃWIFIあるところが多いんで、もっと長いする人が増えてると思います。

それに人件費はどこも頭を抱える問題でしょう。うちも給料安いですから(涙)。

私たちの知らないところでいろんなことが起こっているのでしょう。パリスベーカリーは氷山の一角だと思います。お店が有名だったぶんちょっと衝撃が走りましたし、大きなニュースにもなりました。

ご無沙汰しております

誰だお前 と言われないうちにコメントなど

確かにひどい話ですね
許せません
そしてこの内容を取り明げた貴女に拍手です
市井の人々がこうして 世の中の不正に声を上げて行く事が抑止力の一助となっていく事に期待をし、事態の改善を東京より祈っております

こえださんへ

こちらこそ!コメントありがとうございます!

そうなんです。こういうひどいことがちょくちょく起こっているらしいんですよね。あまり大きなニュースになることがないので知らないだけのようです。

今もまだ解決していないと思います。週末お店の前を通ってまだ店内に従業員が立てこもっているのか様子を見てきます。こんなことをしないと(しても)払ってもらえないなんて本当に経営者たちはひどすぎます。そのうちもっとでかいバチがあたると思いますね。
Profile

ティファニーカイリー

Author:ティファニーカイリー
人口1万人、サルやイノシシ、野良犬がうろついているような日本の田舎町から6年半勤めた地元金融機関を辞め、両親と愛犬とむ(2012年1月23日他界)を置き去りに、英語の勉強+大ファンのU2に会うべく、アイルランドはダブリンに到着したのは1999年9月25日。

語学学校へ9ヶ月、コンピーター学校へ2ヶ月通うも仕事が見つからず帰国。

仕事したさにダブリンに2か月だけ舞い戻ったつもりが、友達だったフランス人のおかげで運良く仕事が見つかり,ダブリンに居座ることに。

CIMA(英国勅許公認管理会計士)休学中(というか断念)。現在はイタリア就職を夢見てダブリンでイタリア語勉強中。アイルランド人の親友であるAちゃんが相続したNorthsideのお家に野良猫一家(母、娘&息子猫)とともに居候中です。

Press&Mediaの方はt.kylieroi40s@gmail.comへお問い合わせ願います。それ以外の方のメールのご使用は固くお断り致します。

Latest journals
Latest comments
Latest trackbacks
Monthly archive
Category
FC2 Counter
Search form
Display RSS link.
Link
Friend request form

Want to be friends with this user.