在りし日のクレリーズ(Clerys)―後編-

今日は地元では有名な話ですが、某ガイドブックには載っていないお話をしてクレリーズ話を終わりにします。まだ元従業員さんたちの待遇の問題が解決しておりませんが、進展があればアップする予定です。

前編でも言いましたが、約162年の歴史があったクレリーズ。前にもお話したかもですが、こちらの時計が有名です。

CLERYS 2

デパートのメインドアー下にこの時計が設置されています。ではなぜ有名なのでしょうか?

昔、ダブリナーはこの時計の下でデートの待ち合わせをしていたんです。

この時計の下で待ち合わせをし、その後結婚したカップルがたくさんいます。年代的には50代以上の人でしょうかね。彼らにとっては思い出の場所なのです。

カップルでなくとも昔は友達同士の待ち合わせ場所としても使われていました。現在はやっぱりスパイアですかね。スパイアなんて味気ないわ、悪いけど。ここで待ち合わせしようって絶対言わないもの、自分からは。

OCONNELL.jpg
どうも好かん、スパイア。


そしてもうひとつ。この像はご存知ですよね?ジム・ラーキン像。オコンネルストリートにあります。ちょうどクレリーズの前に建ってます。

JIM.jpg
Big Jim.

でも何気にここに建てられているわけではありません。わざわざここに建てたのには理由があるんです。

阪急交通社さんにおろさせていただいているブログに書いたので月曜日に読まれた方は覚えてらっしゃるでしょうが、クレリーズの2階から上は昔はインペリアル・ホテルという名のホテルでした。一階はデパート。ウィリアム・マーティン・マーフィーという当時新聞社、トラムの会社も持っていた実業家の所有でした。

1913年のLockout。ジム・ラーキンが先頭に立ち、ウィリアム・マーティン・マーフィーの下で良い条件で働いていなかった労働者たちのために立ち上がり組合を作り、労使紛争をしたのが1913年。Lockoutと呼ばれています。歴史的出来事でした。

8月31日、このホテルのバルコニーから、オコンネルストリート(昔はスカピル・ストリートという名でした)に集まっていた労働者たちに向けて演説をしたのです。そのためジム・ラーキン像はクレリーズの前に建っているのです。


ダブリンの歴史と共に生きたクレリーズ。。。


そんなクレリーズの小さなギャラリーが実はクレリーズの2階の右奥にあったんです。ちなみにこちらは有名ではありませんが。去年の3月15日にオープンしたばかりだったんです。ちょうどオープンの日に私はここへ行ってテープカットを見てきました。

CLERYS 16

新聞社もいくつか来ていて、実は写真を撮られたんですよ。どこの人かわかりませんでしたけど。翌日新聞に載っていたのは私ではなくほかの人たちでしたけど。ミュージアムには昔の写真がたくさん飾られていました。

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1916年に破壊されたのちの1918年の写真もありました。

CLERYS 18

ビデオの部屋もあり、昔の映像が見れ、とても貴重でした。そのほかにもクレリーズの名前が入った食器なども展示。天井が大雨で落ちた時の写真も飾ってあり、まさにクレリーズの歴史が読み取れるギャラリーだったんです。

CLERYS 21

それだけではなく、グッズも販売されていました。

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昔の写真が載ったトレー。

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ショッピングバッグ。エプロンも売っていました。

CLERYS 17
コップやチャリティーで販売していたテディーベアーも。パズルも売っていました。


もうここへ行くこともできません。


ネットには高級品を売る店を一階に作るかもという話が出ていましたが、新しいオーナーさんが一体どうするのかまだわかりません。新しいオーナーさんはポイっと捨てられた従業員さんたちとも向いあっていませんしね。

何はともあれやはりクレリーズが無くなるのは本当に寂しい。そして私は今回クレリーズの記事を書きながら、私はここが本当に大好きだったんだと改めて思いました。

いつかこんな日がまた来てほしい。やっぱりクレリーズは不死鳥だったと言える日が来ることを願って。。。

CLERYS 24




明日は仕事をお休みしますのでブログもお休みさせていただきます。来週月曜日にお会いしましょう。皆さん、良い週末を。そしてクレリーズのお話にお付き合いくださってありがとうございました。


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No title

ティファニーさん、こんにちは。
クレリーズの閉店は、とても衝撃を受けました。オーナーチェンジとはいえ、ダブリンの街中で長い歴史と共に存在してきた重みは強く印象に残ります。。。景気動向の変化について行けないと事業者は苦渋の決断をしなければなりませんものね、、、。私も一度は訪れた場所なので、寂しく感じます。 「当然あったもの」を失ってしまう寂しさって、歳をとるほど喪失感が強いです。当時、時計の下で待ち合わせしていたカップルは、今頃どんな思い出を話しているのか聞いてみたくなりますネ。

money@さんへ

money@さんがいらしたときにはこちらにはお連れしませんでしたものね。

前から経営が良くなかったのは地元の人はわかっていたと思いますが、まさかこんな形で突然閉まるとは思ってもなかったと思います。

私はここであるところの化粧品を買っていたのですが、たぶんシティーセンターではここにしか売ってなかったんですよ。しかもここセールスが多かったんでお値打ちに買えていただけに余計がっかりです。

Bさん(Aちゃんのお母さん)も毎週土曜日はここに行っていたらしく、かなりがっかりしていました。時計台の下で結ばれたカップルの皆さんも同じ気持ちでしょう。歴史ある建物ですし、1916年イースター蜂起から100年迎える来年までには何らかの形で復活してほしいと思います。
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ティファニーカイリー

Author:ティファニーカイリー
人口1万人、サルやイノシシ、野良犬がうろついているような日本の田舎町から6年半勤めた地元金融機関を辞め、両親と愛犬とむ(2012年1月23日他界)を置き去りに、英語の勉強+大ファンのU2に会うべく、アイルランドはダブリンに到着したのは1999年9月25日。

語学学校へ9ヶ月、コンピーター学校へ2ヶ月通うも仕事が見つからず帰国。

仕事したさにダブリンに2か月だけ舞い戻ったつもりが、友達だったフランス人のおかげで運良く仕事が見つかり,ダブリンに居座ることに。

CIMA(英国勅許公認管理会計士)休学中(というか断念)。現在はイタリア就職を夢見てダブリンでイタリア語勉強中。アイルランド人の親友であるAちゃんが相続したNorthsideのお家に野良猫一家(母、娘&息子猫)とともに居候中です。

Press&Mediaの方はt.kylieroi40s@gmail.comへお問い合わせ願います。それ以外の方のメールのご使用は固くお断り致します。

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