ヨーロッパ移民・難民問題とアイルランドの対応

今日は最近問題になっているこちらの問題を少し取り上げてみたいと思います。頭が悪いんで説明不足な点や、間違った部分があるかもしれませんが。。。

皆さんもご承知の通り、現在ヨーロッパでは移民・難民問題で大変なことになっています。毎日このニュースが流れています。イタリア、ギリシャに大勢の人が到着しています。しかし彼らがめざしているところはこの2カ国ではありません。

EU 2
(www.independent.ieより)

ご存じの通り、シリアでの戦争のため、命からがら国を脱出し、良い生活を求めて地中海を船で渡りヨーロッパに辿りつくシリア人がたくさんいます。(日本語では難民ですね)報道ではシリア人ばかりのような言い方をしているところが多いのですが、実はシリアからだけでなく良い生活を求めて自国を後にしている人たち(日本語では移民ですね)もたくさんいます。北アフリカの他の国からもたくさん来ていますし、アフガにスタンやイラクからも来ているそうだ。

船が地中海で転覆して大量の死者が出た、救出されたというニュースも今では珍しくありません。5月からアイランドの海軍艦艇がレスキューしているはず。今月終わりに船がコークに着くそうですが、レスキューはもう2か月延長されると聞きました。

毎日伝えられる移民・難民のニュース。。。一昨日は船が転覆したため小さい男の子供(シリア人と言われている)が溺れ、彼の遺体がトルコの海岸に流れ着いた写真と、トルコの警官がその遺体を抱いて移動させている写真が新聞やニュースで報道され衝撃を与えました。(確認したい方はネットでお願いします)

死の危険を冒してでも辿り着きたい彼らの最終目的地はドイツかイギリス。

移民センターの一つがフランス、カレー(Calais)の港にあります。ここからユーロトンネルでイギリスへ入れるため、イギリス行きのトラックに乗せたコンテナーの戸をこじ開けて中に隠れて入り、イギリスまでたどり着こうとする移民が続出。フランス側がそれをあまり止めようとしないため、イギリスとの間で一時問題になっていました。お蔭でトンネルの入り口が閉まってトラックが通れなくなってましたし、ドライバーが移民の人たちに脅されるということもあったとニュースで言っていました。

一昨日はユーロスターの屋根に登った移民のおかげで乗客が電車の中に5時間閉じ込められてましたね。移民は屋根に登っただけでなく、無理やりコーチの中に入ろうともしていたそうだ。

彼らは英語で言うEconomic migrantsと言われています(だから移民と書いてます)。英語で言うAsylum seekersやRefugeesではないとのこと。彼らは1951 Geneva Convention Relating to the Status of Refugees(難民の地位に関する条約)の法律の下ではAsylum(庇護)の資格が無いことになるのですが、例えば彼らがUKに入れば法律で庇護を要求できるそうだ(人権から)。そのため、Economic migrantsとAsylum seekersの間の境界線がはっきりしないため、許可を出すUK側にとっては見極めるための時間がかなり必要になり、かなりの数の申請書が却下されているそうだ。法律の問題もあるけど、イギリスはただでさえ移民や難民に限らず、外国人の受け入れにきびしいですから。。。

そんなイギリスも一昨日の男の子の遺体の写真から政府ももう少し受け入れようと言う姿勢に変わってきているのと、住民からたくさんの寄付(服やらおもちゃ、トイレットペーパーなども)が寄せられているそうだ。

それではアイルランドはどうか?

先日のオーストリアで71人死亡した件もあり、アンゲラ・マルケル首相が先週会見を開き、ヨーロッパ諸国で難民の受け入れにあまり積極的でない3か国を指摘。3か国とはイギリスとデンマークそして。。。アイルランド。

アイルランドは今後2年間で600人の難民を受け入れるとしていますが、これが少ないというわけです。(当初は520人の予定)ドイツは800,000人(シリア人のみだそうですが)の受け入れを表明しているのでなおさらであろう。

EU 1
でもドイツとアイルランドの国の大きさが違うんでねえ。。。(www.irishexaminer.ieより)

しかしドイツは現在若い人が少ないらしく、子供もあまり生まれてないため将来のことを考えると若い働き手がほしいらしい。結局彼らにとって難民の受け入れはプラスなのだそうだ。

しかし今回受け入れるのはシリア人の難民のみと聞きました。ブダペストで難民登録をした人のみしか受け入れないとのことで、ブダペストでは難民かそうでないか、シリア人かそうでないか飲み極めに時間がかかっていると聞きました。(シリア人じゃない人も一杯混ざっているとか)批判も浴びてるブダペスト。。。駅にとどまる彼ら。ブダペストになんていたくない、ドイツに行きたい。。。いったい今後どうなるんでしょうか。


先日同僚とこの件について朝から話していたんです。アイルランド人同僚は言う。彼らを大量に受け入れないといけないことはわかる。しかし自国民、つまりアイルランド人を助ける方が先だと。

最近景気が上向きだとは言え、子供たちの中には家が貧しく食べるのも食べれない子たちもいるのである。そしてアイルランドで現在問題になっているのは、

Housing。


ホームレスが増えているという現状。家が足りない。その上家賃が高騰。生活ぎりぎりの人が実はアイルランドにはたくさんいる。私もAちゃん家を追い出されたら、年に2度日本に帰って~なんて全くできませんから。家賃払うだけでえらいことですもん。

そのためダブリン郊外の若者たちがダブリンにある大学に通うため住むところを探したくてもなかなか見つからないという現状もある。そんな彼らを受け入れ可能なホストファミリー募集の広告が街に出ているくらいだ。

そんな状況なのにアイルランド人をほおっておいて、彼らを先に助けるとはどうか?というわけである。たとえ多くの難民を受け入れたとしても、彼らをどこに住まわすのだろうか?と。それに政府も金銭面で余裕もないと。。。

しかしアイルランド人の中にはもっとたくさんの人を受け入れるべきという人もいるのは事実だ。実際アイルランド人自身も過去にアメリカなどへ大量に移住しましたからね。おとといの子供の遺体が海岸に辿り着いた写真からも、もっと受け入れるべきではという意見が増え、政府も現在前向きに検討する動きがありますし、ネットで難民のための寄付を募ったら12,000ユーロほど集まったそうで、ボランティアの人がそれで洋服などを買って彼らに渡すそうです。


難民・難民問題のニュースを見るといつも思う。


戦争から逃れて、または良い生活を求めて。。。という気持ちでアイルランドに来たわけではない私がいる。英語を習得したかったからだし、ボノにも会いたかった。運よくアイルランド人に仕事をもらい、贅沢は出来ないが、不自由なく住むことができている。

命からがら国を捨てて、ブローカーに大金を払い、死の危険を犯してまで地中海を渡り、良い生活を求めてヨーロッパに辿り着く。中にはGreedyな人もいるであろう。とはいえ、それでも自国を捨て海を渡る彼ら。そんなことをしなくてもよい自分。。。あまりにも対象的だ。

そして私にはたとえ海外生活がうまくいかなくてもいつでも帰れて、暖かく迎えてくれる自分の国、日本がある。。。そういう選択ができる私、いえ、私たち日本人はやはり恵まれているし、ありがたいことだと思わざるを得ない。


ちょっと重い話題で今週のブログを終わりますが、来週はもう少し明るい話題をお伝えする予定です。それでは皆さん良い週末を!エレクトリック・ピクニックに行く方、楽しんでくださいね。来年は絶対行くわ!


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ティファニーカイリー

Author:ティファニーカイリー
人口1万人、サルやイノシシ、野良犬がうろついているような日本の田舎町から6年半勤めた地元金融機関を辞め、両親と愛犬とむ(2012年1月23日他界)を置き去りに、英語の勉強+大ファンのU2に会うべく、アイルランドはダブリンに到着したのは1999年9月25日。

語学学校へ9ヶ月、コンピーター学校へ2ヶ月通うも仕事が見つからず帰国。

仕事したさにダブリンに2か月だけ舞い戻ったつもりが、友達だったフランス人のおかげで運良く仕事が見つかり,ダブリンに居座ることに。

CIMA(英国勅許公認管理会計士)休学中(というか断念)。現在はイタリア就職を夢見てダブリンでイタリア語勉強中。アイルランド人の親友であるAちゃんが相続したNorthsideのお家に野良猫一家(母、娘&息子猫)とともに居候中です。

Press&Mediaの方はt.kylieroi40s@gmail.comへお問い合わせ願います。それ以外の方のメールのご使用は固くお断り致します。

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