お葬式-アイルランド

皆さん、週末はいかがでしたか?

私は金曜日のブログの最後に書かせていただいた通り、アイリッシュの友達Tちゃんのお父様のお葬式に出席しました。

お葬式はこれが初めてではありません。6年前のAちゃんのおばさんLさんの時、5年前と4年前、そして去年にも行っていますので今回が5度目でした。

アイルランドのお葬式。。。日本と似ている部分もあるし、違う部分もあります。ということで今日はちょっと書き記したいと思います。

アイルランドのお葬式の場合。。。田舎や都会によっても少しずつ違いはあるそうなので、ここで書くことに対して目くじらを立てて「そんなことない!」という在住者もいらっしゃるでしょうが、だいたいこんな感じという風に捉えていただけるといいかと思います。しかし完全に間違えている場合はご指摘ください。ちなみにカソリックのお葬式の流れであり、プロテスタントのものではありませんのであしからずご了承ください。(プロテスタントのお葬式には出席したことがないのでわかりません。すみません)


"亡くなってからお葬式まで"...だいたい3、4日かかるのが普通だそうです。Tちゃんのお父様の場合、病院で亡くなったのが火曜日。お葬式は金曜日でした。死因を調べるまでに時間がかかる場合もあるし、家で亡くなった場合や病院で亡くなった場合によっても違いがあると聞きました。

"Wake"...Irish wakeとも言われています。ダブリンではあまり行われないそうですが、田舎ではよくあることだそうです。遺体が自宅に入ります。親戚や友達、近所の人たちが家に来て、祈りを捧げます。昔は遺体をベッドの上に置いて、近所の女性が遺体を拭いて(ご家族の方が体を拭くこともあるそうです)、着替えを指せるそうです。最近では葬儀屋さんがするそうですが。遺体はベッドに置かず、お棺に入っていることが多いそうです。この時お棺の蓋は開いていますのでお顔が拝見できます。しかし日本と同じで、例えば事故で亡くなり、お顔を見せるのが無理なこともあります。

遺体を家に入れない場合は葬儀屋さんへ直接運び(葬儀屋さんには遺体を置く特別な部屋が用意される)、そこへ親戚や友達、近所の方が来て祈りを捧げる"Viewing"(お棺の蓋は開いている)をするところがほとんどだそうです。Aちゃんのおばさんの時がそうでした。

Wakeの場合、基本何時でも訪れることができますが、葬儀屋さんの場合はViewingの時間が決められているのでいつでも訪れていいわけでは無いという点が難点です。

Wakeの場合、自宅で紅茶やコーヒーだけでなくお酒を飲んだり、サンドイッチをつまんだりしながら、別れを惜し、昔の思い出話に花を咲かせるようです。Tちゃんのお父様の場合、遺体が病院から自宅に運ばれる際、お隣さん一家が外で遺体が家に入るのを見守ったそうです。寒い中1時間くらい外で待っていたのではとTちゃんのお兄さんがAちゃんに言っていたそうです。ダブリンではまずこういうことはないとAちゃんが言っていました。それにしても素敵なご近所さんですよね。Tさんのお父様もさぞうれしかったことでしょう。

Wakeは亡くなった方に敬意を示し、さようならを言うとともに、その方の人生を祝うという意味合いが強いようです。


"Removal"...遺体を翌日お葬式が行われる教会に運びます。運ぶ際にお棺の蓋を閉めますので、教会ではご遺体の顔を見ることは出来ません。そこで20分ほど神父により祈りが捧げられます。ご遺体は教会で翌日のFuneralまで一晩過ごします。Tちゃんのお父さんの場合は木曜日がRemovalでした。そして翌日がお葬式となったわけです。

"Funeral"...だいたい10時半から11時など午前中に行われます。マスが行われ45分くらいかかります。その後お棺が運びだされます。男性6人(家族や親しい友人で担いで教会から運ぶのが一般的です。教会から墓地までが遠いと、霊柩車で墓地まで運びます。霊柩車の後を家族や友達などが車で後を追うことになります。Funeralに参加したら必ず墓地まで行かないといけないことはありません。Tちゃんのお父様の場合、墓地が教会から歩いて5分もかからないところにあったので皆が歩いて墓地へ行きました。


"Burial"...こちらでは埋葬が一般的。家族がすでに埋葬されているところに埋葬するのですが、お棺を積むんです。つまり、例えばTちゃんのお父様の場合、自分のお父様のお棺がすでに下に埋まっています。その上にTちゃんのお父様のお棺が乗せられ埋められるわけです。一人ずつだと土地が足りなくなりますもんね。だから最初にものすごく深く掘っているようですが、家族によってもいろいろあるようです。

もちろん日本同様火葬を希望する人もいます。Aちゃんのおばさんがそうでした。アイルランドで火葬ができるのは歴史上有名な人々も眠るグラスネビン(Glasnevin)のセメタリ―だけです。ご遺体を火葬し終わるまで待つことはありません。後に遺灰を取りに行くことになります。

埋葬の場合、お墓を掘り土をかぶせるのはそれを仕事としている人(Gravedigger)が行うのが普通ですが、Tちゃんんお父さんの場合隣の家族が掘り、土をかぶせて埋めるときはお父様のお友達やお世話になった方々が行ったそうです。人により、家族によりいろいろな形があるようです。

"After the funeral"...近くのパブでお昼(食事)をして解散します。食事代(飲み代は別)は喪主側が持ちます。サンドイッチだけの場合もあれば、ちゃんとした食事が出る場合もあります。Tちゃんのお父様の場合、近くの公民館でちゃんとした食事が出され、その後お父様が行きつけだったパブで集いがありました。

不謹慎ではありましたが、ブログのため、出された食事の写真を撮らさせていただきました。今回Tちゃんのお友達が経営するケータリングの会社が食事を用意しました。ビスケットやジュース、コーヒー、紅茶、ウォーターボトルまで飲み放題でびっくりしました。

FU 1
ラザニア。アイルランドで食べたラザニアの中ではぴか一!ポテトサラダも絶品でした。不謹慎なのはわかっていますがもっと盛ってこればよかったわと思いました。(サラダはAll you can eat style)

FU 2
チキンカレー。こちらはチキンが一杯入っていて、一緒に出席したAちゃんのお母さんBさんが喜んでいました。


それではここからは私がちょっと気が付いた点を書き出してみたいと思います。

お葬式の詳細。。。こちらから調べることができます。http://rip.ie/ 新聞にも詳細が載リます。

アイルランドではこういう事を聞かれます。。。例えばお友達のお父様が亡くなったとしましょう。RemovalかFuneral Massかどちらに行くのかと友達に聞かれるでしょう。もちろん両方行ってもかまいませんし、Removalだけでもいいし、今回の私のようにFuneralだけに行くのもありです。Removalは夜なので会社を休めない人が行くのにはちょうどいいです。しかし特別親しかったのであれば会社を休んでFuneralに行くか、両方行くのが普通でしょう。

服装。。。だいたい黒い服を着るのが普通です。しかし中にはジーンズでくる人もいますし、ジャージ姿でくる人もいますが、こういう人はやはりちょっと失礼だと思われるようです。(そういう人が今回もいました)

握手。。。結婚式の時もそうですが、マスの最中、隣や前後ろの人と握手します。お棺が教会を出る前に最前列に座っていらっしゃるご家族に挨拶をしに行くのですが、その時も一言お悔やみの言葉をかけて握手。(お友達の場合はハグ)握手なかなか良いです。

カードのみ。。。このようなカードにお悔やみの言葉を書いて渡すのが一般的です。http://rip.ie/ecc/products.php?cat=7 亡くなった方とそんなに親しくない場合はカードを渡さないこともあります。日本のように現金を入れて渡したりは一切しません。

トイレ問題。。。古い教会だとトイレがありません。いつも疑問に思うんですが。。。なぜでしょうか?

。。。家族によっては花束を断り、代わりにチャリティーに寄付してくださいと言うところもありますので、勝手に持っていくのではなく確認する方が懸命です。

Funeral massで。。。神父が亡くなった方をよく知っている場合、亡くなった方の面白い話を持ち出すこともがあります。またはご家族が代表で一言話すときも逸話を披露し、笑いを誘うことがよくあります。日本なら不謹慎!と言われそうですが、こちらはどちらかというと亡くなった方を悲しむと同時にその方の人生を祝うという感じが強いように思います。笑顔で見送ってあげようよという感じが伝わってくるので心温まるお葬式がアイルランドのお葬式だと私は思います。そして亡くなった方もそのほうを望む人が多いそうです。


イタリア人G君も今回私と一緒にお葬式に出席したのですが、同じカソリックでもイタリアだとマスで神父が亡くなった方の個人的な逸話を話すなどは全くないそうですし、家族も言わないそうだ。その上お葬式後の食事もまったくないそうです。

「アイルランドのお葬式は温かみがある。」


とG君が一言言っていました。ただ悲しみで終わってしまう日本のお葬式とも違う。アイルランドのお葬式は温かみがあり、亡くなった方の人生を祝うというスタンスがあると思います。変な言い方ですが、アイルランドのお葬式は素敵だと思います。


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ティファニーカイリー

Author:ティファニーカイリー
人口1万人、サルやイノシシ、野良犬がうろついているような日本の田舎町から6年半勤めた地元金融機関を辞め、両親と愛犬とむ(2012年1月23日他界)を置き去りに、英語の勉強+大ファンのU2に会うべく、アイルランドはダブリンに到着したのは1999年9月25日。

語学学校へ9ヶ月、コンピーター学校へ2ヶ月通うも仕事が見つからず帰国。

仕事したさにダブリンに2か月だけ舞い戻ったつもりが、友達だったフランス人のおかげで運良く仕事が見つかり,ダブリンに居座ることに。

CIMA(英国勅許公認管理会計士)休学中(というか断念)。現在はイタリア就職を夢見てダブリンでイタリア語勉強中。アイルランド人の親友であるAちゃんが相続したNorthsideのお家に野良猫一家(母、娘&息子猫)とともに居候中です。

Press&Mediaの方はt.kylieroi40s@gmail.comへお問い合わせ願います。それ以外の方のメールのご使用は固くお断り致します。

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