ギャングランド(Gangland)問題と選挙-その1

皆さん、週末はいかがでしたか?ダブリンはめっきり寒くなりました。雹が降ったりしましたし。

さて、今日、明日そして金曜日のブログは予定していた食べ物ネタをお休みして、かなり重いネタを書くことにしましたのでご了承ください。

ダブリンにお住まいの方で私のブログを読まれている方はきっとこう思っていたでしょう。

「ティファニー・カイリー、なぜあの件を書かない?」

書かなかったわけではなく書けなかったのです。"あの件"を書くことによってむやみにこれからダブリンに来る方を怖がらせてしまうことにもなりかねないですし。それに犯人がまだ捕まっておりませんしね。

ただ、これも本当のダブリンの姿でもある。事件後、在アイルランド日本国大使館からもこの件に関しての海外安全情報メールも届いていたことですし、賛否両論あると思いますが書くことにしました。私のわかる範囲で、端折って書かせていただくことにします。ちなみに間違いがありましたら、コメント欄でご指摘してくださると助かります。

"あの件"とは。。。2月5日の金曜日、ダブリン北、ドラムコンドラ(Drumcondra)にある3つ星ホテルで起こった銃撃殺人事件です。翌日のIrish Independentの一面にはその時の写真が載っていました。

GANG 1

ちょうどこの日、ダブリン北、ドラムコンドラ(Drumcondra)にある、3つ星ホテル、Regency Hotel(リージェンシー・ホテル)で、ボクシングのWeigh-in(計量)が行われていたのですが、その最中に4人のガンマンたちが潜入し、一人を射殺。二人負傷。そのうちの1人はお腹を打たれ、一人は太ももを撃たれ病院に運ばれました。

上の写真は4人のうち二人のガンマンたちです。こちらの警察が着るような服を着て変装していました。新聞にはもう二人がホテルから逃げ去るところの写真が出ていました。一人は金髪の鬘を被り女装していました。この写真のお蔭でしょうか、この写真を撮ったフォトグラファーが働いているINM(Independent News & Network)のジャーナとリストが二人脅されていると新聞に載っていました。

この事件は無差別殺人やテロではまったくありません。ギャング抗争です。こちらが対立しているギャングのボスたちです。(Irish Independentより)

GANG 2

左はChristy Kinahan(クリスティー・キナハン)、スペインのマルべーリャ在住。ダブリン・サウスサイドが拠点。スペインでも活動が活発。ドラッグ・エンパイアを築いた人。

右はGerry Hutch(ジェリー・ハッチ)。スペインのランサローテ島に在住。ダブリン・ノースサイドが拠点。The Monkと呼ばれていて、犯罪からは引退したと言っていましたが、スペインで命を狙われたこともあり、今でも力がある人であるには変わりないようです。

きっかけはGary Hutch(ギャリ―・ハッチ)が去年の9月スペインで射殺されたためのリベンジであるとニュースで読みました。リージェンシーホテルで撃たれた3人はキナハン側でした。

リージェンシーホテルではガンマンたちはちゃんとターゲットを絞っていました。ちなみにもう一人ターゲットになっていたクリスティー・キナハンの息子は難を免れたそうだ。

その後、そのリベンジとしてででしょう、ジェリーのお兄さんが、ガンマン二人がドラムコンドラの隣にある街、Ballybough(バリボウ)ある自宅に押し入り、射殺されました。彼は犯罪とは関係のない、タクシードライバーだったそうだ。

完全にギャングランド戦争。サウスサイドとノースサイドの戦争と言ってもいいかもしれません。


リージェンシー・ホテルに話を戻しますが、このホテルは観光客も多く泊まるホテル。しかも計量の時は小さい子供もいたそうで、その時の様子が撮影され、ネットに流れています。ダブリンの街中にショックが走ったのではないでしょうか?私はショックでした。家からそんなに遠くないところでしかも昼間起こった事件でしたから。

同僚から仕事中に教えられて「え?あんなところで?」と思いました。ギャングとは無関係な地域だと思っていたのもあります。この辺りは比較的治安がいいものですから。でもよく考えたら去年の3月にも他のギャングがらみでドラムコンドラにあるとあるパブの横の道で男性が射殺される事件があったばかり。。。


実は今までにもギャングランド抗争はあり、今回が初めてではありません。ホテルでの襲撃を聞いたのはこれが初めて(私は)ですが、今までにもパブで射殺されたなんてことは何度もありましたし、昔からそういったことはあるようです。

私が嫌だなと思っていること。それはやはり自分も含め一般人が巻き込まれる可能性があること。ギャングがどこを歩いているのか、どのレストランに行ってるのかなんて私たち一般人が知る由もない。いきなり銃を持って押し入ってターゲットを撃ち殺すにしても、流れ弾が当たる場合は多いにある。今回一般人の犠牲者が出なくて本当によかったですが。

私が勝手に思っていることですが、シティーセンターではこういったことは起こりにくいのではと思っています。一般人が周りに多すぎるし、CCTVはあちこちにあるし、一方通行も多いし、交通量も多いから車では逃げにくいですからね。とはいえ100%あり得ないとは言えないとも思っています。

この件をきっかけに「ノースサイドは住むところじゃない!」と言う人がいるかもしれませんね。というか、もう言っている人が何人もいるかもしれません。でもサウスサイドでも犯罪はありますし、南でも前にギャングランドの抗争がありましたし。それにみんな足がありますから移動しますからね。サウスサイドだから安全とは言い切れないと私は思います。

気を付けてくださいと言いたいところですが、どうやって気を付けたらいいん?という話。どこにギャングがいるかわかりませんから、In the wrong place at the wrong timeということもあり得る。ただ、ギャング抗争は終わっておらず、また殺人が行われる可能性があるため、現在ダブリン中が警戒中であることはいつでも頭の端に入れて街を歩く必要はあるのではと個人的に思っています。


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No title

ティファニーさん
普段FTの一部分しか読まず、地元のテレビを見ていない私は、全くこの事件を知りませんでした。
ただ、少し前に、私が毎晩のように愛用しているOil Can Harrysというパブの近くで発砲事件があったという話は聞いたことがあります。がギャング事件は現在進行形なのですね。
かといって、何か特別に気をつけることも難しいですね。
どうしたものだか?

Hiro Tanakaさんへ

ダブリンのローカルギャングについてはFTでは取り扱っていないでしょうね。
ニュース番組は私は見ることをお勧めします。悲しいニュースが多いから絶対見ないなんていう人もいますが、住んでいる国や街で何が起こっているのかを把握するのは大事だと私は思っているので。。。

ギャング問題はなくなりませんよね。一生続きます、衰退しても当たらしところが出てくる。。。の繰り返しで。

面白半分で自分から近づかないようにはしてほしいと思います。

No title

アイルランドでもギャング抗争があるのですね。知りませんでした。日本の暴力団抗争もそうですが、なかなか気をつけようがありませんよね…

さ-わさんへ

どこの国にもありますね。特にアイルランドは小さい国ですし、ダブリンも首都とはいえ小さいですので、一気にニュースが広がるし、家の近くで起こったり。。。です。日本同様、気をつけようがありませんよね。おっしゃるとおりです。

No title

今日はタクシードライバーだったエディ・フッチ(ハッチ?ニュースではフッチって聞こえますが・・)のお葬式が、勤めている会社から5分くらいのところであったみたいで、朝から昼までヘリがずっとホバリングしていました。同僚は銀行に行かなきゃならなかったんですが、下手に巻き込まれたくないといって結局出かけませんでした。賢明ですよね。

Re: もっちーさんへ

> 苗字の呼び方ですが、ハッチとブログでは書かせていただいた理由は、私はアイリッシュと話すときにハに近い方で発音して通じていたからです。発音的にはハとフの中間的な音ではあるのですが。ホの方がしっくりくるかもですね。フッチと聞こえるのならそれも正解だと私は思います。英語の発音を100%カタカナ表記することが難しいこともありますので意見が分かれるのは仕方がないと個人的に思います。ということで、ブログの書き直しは申し訳ありませんがいたしませんのでご了承ください。
>
> お葬式は派手ではありませんでしたね。ギャングではなく、タクシードライバーだったからでしょうか。ニュースを見ましたがバックグラウンドにヘリコプターが飛んでいる音がしていましたので、かなり警戒していたのがわかりました。会社から5分くらいのところであれば会社の周りもかなり騒がしかったのではないでしょうか?同僚の方、賢明だったと思います。私も同僚の方と同じ行動を取っていたと思います。
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ティファニーカイリー

Author:ティファニーカイリー
人口1万人、サルやイノシシ、野良犬がうろついているような日本の田舎町から6年半勤めた地元金融機関を辞め、両親と愛犬とむ(2012年1月23日他界)を置き去りに、英語の勉強+大ファンのU2に会うべく、アイルランドはダブリンに到着したのは1999年9月25日。

語学学校へ9ヶ月、コンピーター学校へ2ヶ月通うも仕事が見つからず帰国。

仕事したさにダブリンに2か月だけ舞い戻ったつもりが、友達だったフランス人のおかげで運良く仕事が見つかり,ダブリンに居座ることに。

CIMA(英国勅許公認管理会計士)休学中(というか断念)。現在はイタリア就職を夢見てダブリンでイタリア語勉強中。アイルランド人の親友であるAちゃんが相続したNorthsideのお家に野良猫一家(母、娘&息子猫)とともに居候中です。

Press&Mediaの方はt.kylieroi40s@gmail.comへお問い合わせ願います。それ以外の方のメールのご使用は固くお断り致します。

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