ギャングランド(Gangland)問題と選挙-その3

二日間の休み明けもまだこの話題!?と文句を言いたい方もみえるでしょう。今日はちょっと視点を変えて書き、来週月曜日はもうちょっと明るい話題でお送りする予定です。

ギャングランド抗争を何とかしないといけません。しかしギャングだけが問題ではありません。泥棒が増えたのも問題。うちの裏の通りの家2軒は去年12月に同じ日に泥棒に入られてますしね。

昨日の夜は街のコンビニで警備のおじさんとガラの悪そうな奴ら5人がつかみ合い。もめてしてました。写真撮ってる人がいたけど、その前に警察に電話せえよ~と思いました。と思った私が電話すれば?ということになりますが、私はこれをちょうど信号待ちで止まっていたバスの2階から見ただけですのでしませんでしたが。

頼りにしたい警察ですが、2011年から現在にかけてアイルランドにある警察署139か所が閉まりました。ダブリンは6つ閉まり、10つの警察署では人員削減されたそうだ。これはAn Garda Síochána announced の2012 と2013 のpolicing plansの一環。国にお金ないからいろんなところから削ってたのよ。

ちなみに事件のあったリージェンシーホテルから一番近いWhitehall(ホワイトホール)の警察署も閉まりました。なかには警察署が閉まることに対して、住民が不安になり、プロテストまで行われたところもあったくらい。(それでも閉まりました) 警察官も約2000人減らされたと聞きました。でもまた最近リクルートしてますけど、昔のレベルまで戻ってないです。警察官が少なくなったからギャングも泥棒もやりたい放題なんて言う人もいるくらいです。

そんな中、現在選挙運動がアイルランド中で行われています。来週金曜日(26日)が投票日です。

election 1

毎日テレビにどこかの政治家が出てますわ。リーダーたちのディベートがTV3とRTEでもありましたしね。私は選挙権がありませんので関係ないと言ってしまえばそれまでですが、私はディベートを見るの大好きなんですよ。嘘ついてる者もいれば、苦しい言い訳してるのが顔いでてる者もいる。それを見ながら「嘘つき!」とか「そんなことない!」とかテレビに向かって一人で言うのも好きだし(性格暗いか?)。しかしそこからアイルランドの真の問題が見えてくるので勉強にはなるんですよ。

ということで各党がマニフェストを出しています。まあみんないろんなこと言ってますけど、結局連立政権になるとマニフェストがまた書き換えられるんで公約を守らなくなる。結局口だけになる可能性が多いんですよね。

それはともかくシンフェイン党がマニフェストでSpecial Criminal Courtを廃止すると言っているんです。理由は被告人の人権が守られてない、フェアーなジャッジがされないからやらちゃんと機能してないとかいろいろ。United Nations Commission on Human Rightsからも批判を受けた過去もありますしね。

Special Criminal Court(SCC、特別刑事裁判所)。SCCとは???スペシャルと名が付いているだけのことはありスペシャル。Non-Jury Court。陪審員がいないのですよ。"Ordinary courts are inadequate to secure the effective administration of justice"と言うことになっています。裁判官はHigh Court(高等法院)から一人、Circuit Court(巡回裁判所)から一人、District Court(地方裁判所)から一人の3人で構成されています。

1972年から存在するSCC。最初は北アイルランドでテロリスト行為をしたものを裁くためでした。1972年は北アイルランドのトラブルズ中ですものね。しかしPRIA(Provisional IRA)が武装をやめてからはテロ行為だけを裁いていませんでした。例えばヴェロニカ・ゲリンの殺害事件。当時のギャングボスだったジョン・ギリガンを取材し続けて、銃で撃たれて亡くなったわけですが、ジョン・ギリガンも実は1997年から1987年、SCCで裁かれています。2009年に正式に枠を広げてオーガナイズ・クライム(ギャングのドラッグ売買、暴力など)も裁くことができるようになりました。



シンフェイン党はWitness protection programme (証人保護プログラム)を代わりに導入して尋問したほうがいいといっているのですが、これはかなりきついのではと個人的に思いますね。かなりちゃんとプログラムを組まないと、証人が脅迫される可能性大。特にギャング関係はやばい。顔がわれれば命を狙われかねませんもの。

とはいえ、実際SCCはあまり使われてないんだそうです。Director of Public Prosecutions (DPP、公共検察局)があまり使いたがらないらしいですわ。なぜか知りませんけど。

ちょうど街で起こったギャング抗争のお蔭で廃止したらだめじゃないのか?という意見が増えたのか、シンフェイン党の支持率が今週初め少し下がったと聞きました。タイミング悪かったよねえ。たぶんこの事件がなかったら国民はたぶん廃止についてはあまり考えなかったと思うもの。

とにかく、現在は70年代と違ってテロもほとんど無いし、SCC自体現在はあまり使われてないんなら、やっぱりいらない?と思ってしまう。しかしオーガナイズクライムを減らしたいわけですよ。次の政権はどこの政党が握るかわかりませんが、もし存続させると決めたらもう一度SCCのあり方を見つめ直す機会はいるんじゃないですかね。なんか宙ぶらりんな感じがするのは私だけかしら?


それでは皆さん良い週末を!月曜日にお会いしましょう。面白くないネタばかりですみませんでした。来週はもうちょっと明るいネタを書きます。ちなみに今回の記事に間違いがございましたらコメント欄にご指摘お願いいたします。



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No title

ご多忙なのに、政治状況の丁寧な解説、大変有益でした。
選挙報道のニュースを見ていても、英語力不足もあって
過去の経緯がイマイチ、イマニ理解できていなかったことでしたので有難かったです。
いつもながらですが有難うございました。

それにしても銃撃犯がなかなか捕まらないですねえ。
日本だと、組がらみだと、犯罪組織の方が犯人を
差し出して、一件落着にしたりするんですが・・・。

KKioさんへ

いえいえ、とんでもございません。私自信もたくさんわからないことがあるんで、調べたりはしましたが、説明不足なこともたくさんあると思います。申し訳ございません。

犯人は北アイルランドに逃げてるからまだ捕まってないということを言うアイルランド人がいましたが、本当かどうか定かではありません。だとすると捕まってない理由も少し説明できるかしら?とも思います。しかし捕まっても代わりのギャングが同じことを仕掛けるでしょうから、終わりはいつくるのやら。。。ですね。とにかく私たちのような一般人にと間違被害が及ばないことを祈っています。

No title

大変勉強になる記事をいつもありがとうございます!いつも思うのですが、ティファニーさんはジャーナリストになればよかったのでは?毎日記事を書くだけでも大変なのに、いつも軽い記事からシリアスな内容まで幅広くて飽きないって凄いことですよ!普通じゃできません。
ヴェロニカ・ゲリンの映画、観ましたよ〜。身につまされる映画ですよね。ギャングの問題ももちろうそうだけど、人はどのように生きるべきか?命をかけるべきこととは?家族との関係は?などなど、深く考えさせる映画でしたねー。そのうちもう一度観てみようと思いました。良い週末を!

Kさんへ

こちらこそいつも読んでくださってありがとうございます!

一杯書きたいことはあるのですが、どこまで書けばいいのやら。。。あまり長いブログも読むだけで疲れますから、できるだけコンパクトに!と思うのですが、文章をまとめるのが下手なんでいつもだらだら書いてしまっています。私のプライベートメールと同じですよ。笑!

ジャーナリストですか?私には無理ですね。現場へ行って真実を探るなんて、気が弱い私には無理ですよ!

昔の映画をもう一度見直すってかなり良いですよ。お勧めです!Kさんも良い週末を!

No title

本当にティファニーさんは、軽いネタから、政治的な問題まで、知識の凄さに驚きます。どなたか仰せになっていましたが、ジャーナリストよりも豊富な知識を持っておられます。
その中でいろんな方面への気遣いも伺え、ただただ尊敬の思いです。
いつもありがとうございます。

シャムロックさんへ

お褒め頂いてとても恥ずかしいのですが。。。ありがとうございます。

私のネタは全部受け売りですよ。情報収支うはニュースからがほとんど+周りのアイリッシュにも聞いたりしています。自分の足で稼いだ情報ではないのですよ。お恥ずかしい。

昔日本に住む友達に、私が政治的ネタを書いた時は一切読まない!と断言されたことがあります。政治ネタは書くな、と言われているんだと察知しましたが無視してたまに書いてます。こちらの政治家って個性があって面白いですし、長く住めば住むほど問題も見えてくる。クリスタルボールではないですけど。そこからアイルランドのいろんな姿が見えてくるので、少しでもお伝えできればと思っています。私自身も全くわかってないのですが、わかる範囲で、掻い摘んで書いています。

くだらない、何の勉強にもならないネタもありますが、お時間がある時に読んでくださるととてもうれしいです。こちらこそ、ブログを読んでくださって大感謝です。ありがとうございます。
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ティファニーカイリー

Author:ティファニーカイリー
人口1万人、サルやイノシシ、野良犬がうろついているような日本の田舎町から6年半勤めた地元金融機関を辞め、両親と愛犬とむ(2012年1月23日他界)を置き去りに、英語の勉強+大ファンのU2に会うべく、アイルランドはダブリンに到着したのは1999年9月25日。

語学学校へ9ヶ月、コンピーター学校へ2ヶ月通うも仕事が見つからず帰国。

仕事したさにダブリンに2か月だけ舞い戻ったつもりが、友達だったフランス人のおかげで運良く仕事が見つかり,ダブリンに居座ることに。

CIMA(英国勅許公認管理会計士)休学中(というか断念)。現在はイタリア就職を夢見てダブリンでイタリア語勉強中。アイルランド人の親友であるAちゃんが相続したNorthsideのお家に野良猫一家(母、娘&息子猫)とともに居候中です。

Press&Mediaの方はt.kylieroi40s@gmail.comへお問い合わせ願います。それ以外の方のメールのご使用は固くお断り致します。

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