「借りる部屋を探す=仕事を探す」と変わらない!?-後編

夏の間不運だったイタリア人のG君。

仕事は契約が6月いっぱいで切れたため失くし、住んでいたアパートも大家がリノベーションするからという理由で7月いっぱいで追い出されてしまいました。

仕事も住む家も失ったのです。

普通なら超落ち込んでもおかしくない状況ですが、彼はなせか終始前向きでありました。元からポジティブなんですけどね。イタリア人、特に南出身だからかしら?

彼にはアイルランド人の彼女がいるんです。彼女が建てた家に引っ越すんですが、完成しておらず、それにいろいろあって引っ越しは来年の1月末ごろ。その間の住むところをまず探さないといけない。(仕事ももちろんだけど)


ダブリンは現在も家不足が続いている。

ダブリンでは現在1000家族以上が実はホームレス状態だと一昨日ニュースで言っていた。

そんな中で見つける「住む家」は競争率が高い。

G君はほんの数か月滞在したいだけなのですが、これがなかなか見つからなかったのである。

G君は現在Aちゃん家のリビングに居候しています。しかし、さすがに彼女を連れてくることもできないからか(ベッドはシングルのソファーベッド)、早く出たいと言っていた。しかも北は嫌だという。前に住んでいた北にあるアパートの周りが治安があまり良くないところだったからである。しかも彼女はダブリンの南郊外に住んでおり、どうしても彼女の家に近い南に住みたいという。南はみんな住みたがるから競争率がもっと高くなるし、家賃も高くなる。

せっかくいいところを見つけても、家の見学者だけで何十人も来るとG君。貸し手は選び放題なのだ。そのため、貸し手がえらい注文を付けることがある。(それは前にもブログで同僚のことを書きましたが)G君が注文を付けられたことでびっくりしたことがあります。

銀行口座の残高証明書の提出


それ、やばくない?と思いましたよ。だって貸し手は実は家の大家でも何でもない、そこを借りて住んでいる女。大家は別に存在し、不動産屋が管理しているのだ。なのにその女はG君の残高証明書の提出を要求したのである。それを見てどうする!?たかるんか?

G君は家探しのとき、メールをまず相手に送っていたのですが、そこに「現在仕事がない。」と書いていたらしいんですよ。でもお金はあるから払える、デポジット+家賃3か月分を前払いするとも言っていたそうな。だから彼女は残高証明書の提出を要求したのであろう。でもそんなの一度も聞いたことなかったわ。私が知らなかっただけ?とにかくびっくりであった。

言われるがままG君は銀行残高証明書を提出。(名前と口座番号は伏せたらしい)すると、

「この銀行残高証明書が本当にあなたのものなのかどうか信用できない。」

と言い放ったらしい。名前も口座番号も伏せてるからだろう。しかも不動産屋が仕事がある人でないと住まわせれないと文句を言い出したそうで、結局そこはG君からさよならをしたのである。


ほかにもたくさんメールを送り、家を見に行きたいとリクエストするも返事も来ないところが多かった。それは彼が「現在仕事がない。」とメールに書いていたからだと私は思ったんです。学生さん募集ならともかく。

住む家がなかなか見つからないG君。焦ったのであろう。先週、夕食時に怒り口調でこんなことを言い出したのである。

「家賃3か月分+デポジットを一括前払いするって言ってるのに、なぜ住むところをくれないんだ!!!」


仕事はないけど、払えるのにどこが嫌なんだ?というわけ。お金があるというより、「仕事がある」ということが重要なんじゃないのか?と私は言った。同僚のアイルランド人も同じことを言っていたし、私が大家なら仕事がある人を優先的に取ると言ったんです。すると、

「僕はギャングじゃないけど、お金は家を買おうと思ってずっと貯めていたからあるんだよ。なのになぜ?この国の人は仕事があるかないかにとらわれすぎだ。考えが古い!」

私の考えもおかしいというのである。そしてG君はこう続けた。

「世の中には仕事はあるけどお金がない奴なんていっぱいいるだろ?そっちのほうがいいっていうのか?」

ということだよとG君に言った私。つまり、貸し手は借りる側に仕事があり、コンスタントに給料が入っている方がいいのである。そしてG君にもう一言追加した。

「お金あるから住むところ頂戴っていうと、ドラッグディーラーなんじゃないかと思うよ。やばいギャングスターが隠れ家として使うみたいじゃん。だからみんな貸さないんじゃない?私でも貸さないな、そういう人には。」


僕はギャングスターじゃない!と笑いながら言うG君。わかってるよ、あなたはギャングスターじゃなく、地道に働いていた一般人であることくらいは。友達歴15年やん。

二人で話しながらちょっとひらめいたんです。珍しくひらめきましたよ。いつもぼーっとしてるからひらめきゼロですけど。よく考えたらG君は自分で立ち上げた会社があるんです。あるサイトを開いているんですよ。お金儲けのため。でも全然儲かってないけど。だからG君は無職ではないのである。だからメールにそのサイトのオーナーであるって書きなよ、と言ったんです。誰もいくら儲けてるなんて聞かないだろうし、聞かれても適当に答えておけばいいし。堂々としてればいいと言ったんです。


そしてその日の夜、メールを無職からサイトのオーナーと書き換えて送ったら。。。

即家(部屋)を見に来てねオファー数件来たる!!!

そして、家(部屋)を見に行ったら、

その場で即住む家(部屋)、(しかも南でボノの家に結構近い!)をゲット!!!!

やっぱり仕事があるかないかではえらい違いであったとG君は改めて思ったそうな。そして私のおかげだとかなり感謝されたのである。仕事があるかないかも関係してるけど、最後は彼のチャーミングな性格でゲットしたのかな?とも思いました。なんせその家に住んでいる女性は大のイタリア好きだし、大家さん(彼女の友達らしい)も大のイタリア好きらしいから。絶対お得意のブルスケッタ作って、彼女たちのハートを鷲掴みするんだろうな~。

italian 1
G君お手製。普通のホワイトブレッドで作るところがミソ。むっちゃ美味いんです。これを超えるブスルケッタはまだ食べたことがありません。

住むところが見つかりホッとしているG君曰く、家(部屋)を見に行っても、プライベートなことを根掘り葉掘り聞かれるらしく、

「まるでジョブ・インタビューに行っているようだ」

ジョブ・インタビューの練習になると言っていましたけどね。家(部屋)探しも仕事探しも大して変わらないのが現在のダブリンの状況というところだろうか。

そして昨日、G君は4か月という期間限定ですが、仕事までゲット!次は彼女との婚約か?と周りの人に言われていますが、それはないと本人は昨日きっぱりと言っていました。とにかく仕事も住む場所も約1っ週間ですべて見つけることができて、本当に良かったと思っています。

G君が出た後、私がその家に住みたいわ~ボノの家からそんなに遠くないから、ボノと会えるかもだし!もうダブリン北なんて飽きたわ~、がら悪い奴多いし~とAちゃんに言った。すると、

「明日にでも出てってくれてもいいんだけど。」


いや、まだいます。ごめんなさい。ダブリン北大好き。


それでは皆さん、良い週末を!月曜日お会いしましょう。

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ティファニーカイリー

Author:ティファニーカイリー
人口1万人、サルやイノシシ、野良犬がうろついているような日本の田舎町から6年半勤めた地元金融機関を辞め、両親と愛犬とむ(2012年1月23日他界)を置き去りに、英語の勉強+大ファンのU2に会うべく、アイルランドはダブリンに到着したのは1999年9月25日。

語学学校へ9ヶ月、コンピーター学校へ2ヶ月通うも仕事が見つからず帰国。

仕事したさにダブリンに2か月だけ舞い戻ったつもりが、友達だったフランス人のおかげで運良く仕事が見つかり,ダブリンに居座ることに。

CIMA(英国勅許公認管理会計士)休学中(というか断念)。現在はイタリア就職を夢見てダブリンでイタリア語勉強中。アイルランド人の親友であるAちゃんが相続したNorthsideのお家に野良猫一家(母、娘&息子猫)とともに居候中です。

Press&Mediaの方はt.kylieroi40s@gmail.comへお問い合わせ願います。それ以外の方のメールのご使用は固くお断り致します。

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