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5月25日は8th Amendment-アイルランド中絶禁止法改正国民投票日

他のブロガーさんたちが、詳しく書いていらっしゃると思うので、今更と言われそうですが、5月25日は8th Amendmentの国民投票の日です。

街中にYes派&No派のポスターがずらりと貼られています。

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余談ですが、政党により、Yes派とNo派に分かれており、地域的にYes派の政党の人が多いところにはNoのポスターが貼られてなかったりするんです。もちろんその逆もあり。

8th Amendmentとは、憲法修正第8条。1983年、アイルランドの憲法で定められた中絶禁止法。今回、その憲法の改正(緩和)を巡り、国民投票が行われるのですが、これはかなり前から異論が重ねられていた問題です。イギリスに渡り、中絶するアイルランド在住の女性が後を絶たないので。1980年から数えると、170,000人以上の女性が、イギリスに渡り中絶したと言われています。この法律の緩和をするかしないかの国民投票が行われるわけです。

今回の国民投票に向け、各家庭にこんなリーフレットが配られました。英語とアイルランド語の両方で書かれています。

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アイルランド語バージョン。

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英語バージョン。

家にもYes派とNo派のチラシが配られました。街頭でも配ってたし、パレードもありましたし、集会もありましし、一軒ずつ家を訪ねることもしていました。

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家のポストに入っていた、3枚のチラシ。


アイルランドは敬虔なカトリックの国ですから、中絶は昔からだめなんです。1861年にはOffences Against the Person Act元、中絶は違法でした。1983年に国民投票があり、中絶禁止法により禁止。(8th Amendment。Article 40.3.3) 生まれていない(お腹にいる)子供と母親の生命はイコールであるとされました。

その後2013年には、母親の生命に危険のある場合、そして母親が自殺する可能性がある場合は中絶が認められたんです。(産婦人科医師と精神科医師のアドバイスがいります)しかし、基本は中絶禁止。

前にもこのブログに書きましたけど、Aちゃんの友達は双子を身ごもっていましたが、一人が育ちすぎたんです。しかも脳に異常が認められ、長く生きられないと言われたんです。もしこのままお腹にいると、もう一人の子が育たず、もう一人の子の命も危ないというので、育ち過ぎた子供を中絶しに、ロンドンへ行きました。アイルランドではできなかったんです。母親の生命には異常はない。赤ちゃんの心臓が動いていますから、中絶はだめだったわけです。

アイルランドには、彼女のような人がたくさんいると私は思っています。そういう女性たちがなぜ自国でできないのか?という点に私は疑問を感じます。飛行機やフェリーを使ってイギリスに渡り、中絶するアイルランドに在住する女性が多くいるんです。かえって危険だと私は思うんです。

こういう場合も中絶できません。例えばレイプされて妊娠した場合。XCaseと呼ばれる裁判が1992年にありました。当時14歳の女性がレイプされ、妊娠。中絶するためイギリスに渡ろうとしたところ、警察に止められたんです。結局最高裁まで行き、最終的に中絶が認められたケースでした。(彼女が自殺する危険性があったためと記憶してます。間違っていましたら、コメント欄に訂正願います)

自分の体。自分の子。経済的な事情もある。旦那やパートナーが止めるのならわかるけど、なんで見ず知らずの人や国から文句言われなければいけないのか、私にはまったく理解ができない。特にレイプされても中絶できないのはおかしいと思ってしまいます。だから私は、

Yes派。

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No派の人は、中絶を認めることで、ダウンシンドロームの子だと分かった時点で、中絶する人がほとんどだという、イギリスの例を挙げて反対してます。人権の問題ってことですよね、ようは。

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No派の言いたいことはわかる。遊びでセックスしてできた子を、さっさと中絶する女性も増えるから。それは日本でもそうですよね?とは言え、最近では、日本でも中絶を断る産婦人科が増えたそうですけど。

前にもブログに書いたと思いますが、1999年にこちらに語学留学してた綺麗な日本人の女の子がそうでした。2度中絶したといっていましたかね。悲しいという感情が見えなかったなあ、彼女からは。世の中には、子供が欲しくても出来ない人がたくさんいるっていうのに。。。

しかし。

中絶を選ぶも選ばないも、本人次第で、(もちろん医師に相談してから決めるほうがいいと思うし、メディカル的に問題がある場合もあるけれど)中絶して、体を壊した場合、自分の責任だと思うしかないのではと思うんです。

医師のやり方が悪い場合はあるにせよ、そういうリスクもあるという認識の上での中絶なら、やはり本人の責任と違うんかしら?自分が体を壊したから、他の人に、事情も知らず、中絶を禁止にするのはどうかと思うんです。レイプされてできた子でも産めっていうことですよね?命があるから。

わかりますよ、言いたいことは。授かった命は大事だから。でも私がもしその立場なら嫌です。子供に罪はないとしても。子供の顔を見るたびに、レイプされたことを思い出すなんて嫌だし、子供に八つ当たりしそうな自分も怖い。それなら、産んで、養子に出せば?という人もいるでしょう。でも養子にだしたら、その子供が幸せになるなんて、保証は全くありませんからね。施設を転々とする子供なんて、たくさんいるじゃないですか。

妊娠しても、予想外で(避妊してても出来る場合は多いいある!)、経済的に無理な場合も多いわけですが、No派の人はそういった理由で子供を中絶するのは良くないというわけだと理解していますが、どうでしょうか?

私が経済的に苦しくても、NO派は援助してくれるのかしら?ダウンシンドロームの子だけでなく、障害を持ってるとわかっていながら産んだ子の面倒を見てくれるのかしら?金銭的にも、精神的にもずっと援助してくれるのかしら?

NO派の人が、個人的に援助してくれるとは全く思えないのですよ。NO派の一人ひとりが誓約書を書いて、金銭的にも、精神的にも援助しますとサインしてくれたら、安心して産むけどね、私なら。No派の人は、国が保証しますとかいうんだろうけど。。。国みたい、あてにならんやん。この国の病院のシステムがちゃんと機能してないのを見てたらわかるもん。

何が何でも「産め」と人にいうのは簡単だけど、育てる方は大変よ。

というのが、私の意見であります。

ちなみにこれはあくまで私の個人的意見。私自身、自分が100%正しいなんて思っていませんし、正しいも正しくないもないんじゃないかと思っているので。しかも私には投票権がありませんからね。そんな奴が、何ほざいとる!というお叱りの意見を頂くかもですが。

ただ、女性にチョイスがあったほうがいいというのが、私の基本的な意見であります。そしてそのチョイスで得られた結果は良くも悪も自分で責任を取るべきだと思うのです。(国や社会ののせいにしないで)因みに、コメント欄に怒りいっぱいで反対意見のコメントをされても困りますので。。。悪しからず。

もし、憲法が変わっても、じゃあ中絶費用はどうするだの、GPはどうすだの、いっぱい問題が山積み。政府自体、どうするかちゃんと決めてないそうなんでね。むっちゃアイルランドやな~と思いました。とにかく決めてから後で考えようよ~みたいな。

今日はちょっと重い内容のブログを簡単に説明し、自分の意見でまとめてしまいまして、大変失礼致しました。でもとてもこの国にとっては大事な国民投票なので、あえて書かせていただきました。プリンス・ハリーとメガンの結婚式のほうが重要っていう人もいるだろうけど。読んでくださった方、ありがとうございました。

私は今週末から日本へ一時帰国致します。ブログ再開は今月28日月曜日を予定しておりますので、よろしくお願い致します。明日はローリング・ストーンズのコンサートに行ってきます。クローカーでやるんです。ヨーロッパツアー初日らしくて、丹念に練習してますよ。今日はエド・シーランがダブリンのフィニックスパークでコンサートです。行かないけど。行く方、楽しんできてくださいね。

それでは!


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ティファニーカイリー

Author:ティファニーカイリー
人口1万人、サルやイノシシ、野良犬がうろついているような日本の田舎町から6年半勤めた地元金融機関を辞め、両親と愛犬とむ(2012年1月23日他界)を置き去りに、英語の勉強+大ファンのU2に会うべく、アイルランドはダブリンに到着したのは1999年9月25日。

語学学校へ9ヶ月、コンピーター学校へ2ヶ月通うも仕事が見つからず帰国。

仕事したさにダブリンに2か月だけ舞い戻ったつもりが、友達だったフランス人のおかげで運良く仕事が見つかり,ダブリンに居座ることに。

CIMA(英国勅許公認管理会計士)休学中(というか断念)。現在はイタリア就職を夢見てダブリンでイタリア語勉強中。アイルランド人の親友であるAちゃんが相続したNorthsideのお家に野良猫一家(母、娘&息子猫)とともに居候中です。

Press&Mediaの方はt.kylieroi40s@gmail.comへお問い合わせ願います。それ以外の方のメールのご使用は固くお断り致します。

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