アイルランド・カトリック教会ー中篇ー

現在60代以上のアイルランド人。

カトリック教会で育ったと言っても過言ではない。そのため、教会を信じていたから児童性的虐待の実態を聞かされて「まさか!あるはずがない!」と思っていた人もかなりいたのでは、と私は思う。現在でもそれをわかっていても教会をいまだに信じている人もいるはず。

Aちゃんのお母さん、Bさん(60代)がよく言います。小さい頃、「教会が正しいって思ってた」と。日曜日には教会に行くのが当たりまえ。コンフェッションして罪を許してもらう。教会がこれはだめ!といったらだめだったわけです。

教会の力はやはりすごかったようだ。婚前前の性行為はだめと教えられてたので、Bさんの場合、経験した人といえば別れた旦那だけ。経験不足であるわけだ。そのため、

I didn't know any better!

とディナーパーティー(Bさん家)上で酔っ払ったついでに言うもんですからAちゃん超恥ずかしい思いをするのである(爆)。


現在のアイルランドはそうでもない。私の周りのアイリッシュは誰も教会行ってません。日曜ですら行かない。最近はBさんも行ってない。みんな教会にうんざりなのではと思う。カトリックでない私でもこの件について聞くたびに「またかよ!」とうんざりする。


私がアイルランドに来たとき、そういうことがあるとは全く知らなかった。どこのガイドブックにもそんな事は書いてません。(というか、書けませんわ)住みだしてから人に教えてもらったりしてわかったわけです。

そして2003年、この映画を見て愕然。日本で公開になりました?

CHURCH 5 Song for a raggy boy。

Aiden Quinn(エイデン・クイン。アイルランド人俳優)がいい先生役で出てます。彼が好きだし、興味があってAちゃんと見に行ったわけです。しかし、もう見てて泣けてくるし怒りも覚える!!!

この映画はPatrick Galvin氏の本(実話)を元に製作された映画。

CHURCH 6 Patrick Galvin(パトリック・ギャルビン)氏。

この映画の中にはプリーストによる男子児童のレイプ場面も出てくるし、行き過ぎた暴力も出てくる。子供達の人権なんて無いですわ。これがこの国で本当にあったことなんて恐ろしい。


そしてきょうはこの件に関して一人ご紹介したい方がいます。

CHURCH 4 故、Mary Raftery (メリー・ラフタリー)さん。今年の一月に亡くなられました。RIP。

この方はアイルランドでは有名ジャーナリスト。(といっても私はつい最近まで知りませんでした。汗)何で有名か、と言うと、2002年に地元テレビ局RTEのPrimetimeという番組枠で「Cardinal Seacrets」という番組をプロディースしたから。この方も児童性的虐待(Sexual Abuse)を教会側が隠蔽した件について扱ったわけです。

これだけではなく彼女は「Brutal legacy of Ireland's mental hospital]というドキュメントで精神病院の実態を暴露した方でも有名だったようです。真実を突き詰める、数少ない勇敢なジャーナリストだったので有名だったのですね。

実はこのドキュメンタリーが放送される前、1998年に、カトリック教会のプリーストの児童性的虐待問題について国で機関を設置して調査する事をこの人が一度否定していたそうです。

BertieAhern 5 またあんたかい!Bertie Ahern(バーティー・アハーン)元ティーショック。

しかし翌年には設置。その後、Murphy reportというのが2009年に出版されるわけです。Murphyというのは裁判官、Yvonne Murphyさんが先頭となって調査されたからMurphyなのではと思うのですが。すみません、詳しい事はわかりません。詳しくわかる方はコメント欄にお願いします。

とにかくレポート、メリーさんの「Cardinal Seacrets」が大きく貢献しているそうです。その数ヵ月後にはRyan Report(Sean Rayanさんがチェアーマン)という、こちらはカトリック教会が仕切る工業学校での児童性的虐待についてのレポートも出版されました。

とにかくレポートかすると、1975年から2004年まであった児童性的虐待を教会側がやっぱり隠蔽していたと言う事実が浮き彫りになったとのこと。それに被害報告がものすごく多かったようです。


友達も言っていたけど、やはり結婚できない、性的交渉を持ってはならないと言うのにはかなり無理がある。女性の場合、我慢できると思うけど、男性はそうは行かないと思うんですよ。

先日も、アイルランドのプリーストがコミュニオンの説明を受けに来ていた家族にビデオでその準備の仕方を説明しようとしたら、出てきた映像がゲイ・ポルノで大騒ぎだったらしい。やはり、結婚できないと言うのには無理があるとしか思えないわ。

プロテスタントは結婚できますよね?カトリックもそうすればいいって話なんですけど。

同僚Aさんいわく、結婚を認めないのは、カトリック教会がかなりの金持ちで、結婚する事によって土地の名義なんかが女性にいってしまうのを恐れているとか。まあ、本当かどうかはわかりませんが、金持ちである事は間違いないでしょう。


とにかくこんな風だからプリーストになりたがる若者が本当に少ない。Aちゃんのお母さんBさんの家の近くにも昔神学校があったのですが、閉校。

Bさんの家に居候していた、プリーストになりたいアイリッシュの男の子。神学校行ってたけど、最近やめたそうな。厳しいんですって。一日喋ってはいけない日とか、朝早くから一日お祈りするとかいろいろ制限がある。

それを聞いたイタリア人の友達G君はこう言っていた。

「やつはセックスしたかったからやめたに違いない。今頃楽しんでるだろうなあ。」

たぶん楽しんでいるでしょう。


とにかく、カトリック教会ぼてぼて。誰も信用したくなくなるのも良くわかる。とにかく信用取り戻すにはかなりの時間がかかるでしょうね。と言うか、もう二度と取り戻せないのでは?と思いますね。

ちなみにカーディナル・ブレーディー、まだ辞任してません。


前編、中篇とプリースト(神父・司祭)の話をしましたが、来週最終回はNun(ノン、修道女)についてちらりと触れて終わりにします。

今週月曜日はバンクホリデーで会社がお休みですのでブログもお休みです。火曜日にお会いしましょう。

皆さん、良い週末を!


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ティファニーカイリー

Author:ティファニーカイリー
人口1万人、サルやイノシシ、野良犬がうろついているような日本の田舎町から6年半勤めた地元金融機関を辞め、両親と愛犬とむ(2012年1月23日他界)を置き去りに、英語の勉強+大ファンのU2に会うべく、アイルランドはダブリンに到着したのは1999年9月25日。

語学学校へ9ヶ月、コンピーター学校へ2ヶ月通うも仕事が見つからず帰国。

仕事したさにダブリンに2か月だけ舞い戻ったつもりが、友達だったフランス人のおかげで運良く仕事が見つかり,ダブリンに居座ることに。

CIMA(英国勅許公認管理会計士)休学中(というか断念)。現在はイタリア就職を夢見てダブリンでイタリア語勉強中。アイルランド人の親友であるAちゃんが相続したNorthsideのお家に野良猫一家(母、娘&息子猫)とともに居候中です。

Press&Mediaの方はt.kylieroi40s@gmail.comへお問い合わせ願います。それ以外の方のメールのご使用は固くお断り致します。

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