100周年、1913Lockout(ロックアウト)-その1-

1913年Lockout(ロックアウト)を語る前に、まずこちらを語らなくてはならないでしょう。

そうでないとロックアウトが始まった意味が分かりませんのでね。


2011年の8月に載せたNo.29とTenement(テネメント)記事。覚えていらっしゃる方見えますかね。お忘れの方はこちらからどうぞ。言葉遣いがいまいちで申し訳ないのですが。。。http://inutomchan0105.blog127.fc2.com/blog-entry-453.html

南のメリオンスクエアーやフィッツウィリアムスクエアーのジョージアン様式の家とは対照的に北にあった素敵なジョージアン様式の家は北に住んでいたお金もちが南に移り空き家となりました。

そして代わりに貧しい人たちが住む「スラム街化」してしまいました。Inner-City Tenementsとこちらで呼ばれています。

その代表で今でも当時の家が残っているのがこの通り。

IMG_5683.jpg
            ヘンリエッタ・ストリート。ダブリン1。

奥に入ると。。。

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        15件のジョージアン様式の家が両側に建ち並びます。

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    右側。家のコンディションは良くありません。現在ほとんど人が住んでいません。

IMG_5687.jpg 
    有名な人が昔住んでいた印の丸い標識が壁に出ているが字が消えて読めない。

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              素敵なジョージアン様式の家が立ち並んでいるけど。。。


奥に突き進むと、Kings Innというところにたどり着きます。ここで法律を学べます。しかしこの通りにいきなり白い巨大なおごそかな建物。ちょっと違和感があります。

しかし昔はここにお金持ちが住んでいたわけですからこんな建物があってもおかしくないわけですよね。

IMG_5690.jpg

この15件だけで1911年には835人住んでいたと言われています。恐ろしい数。密集しすぎ。詰め込まれたという感じですよね。

1913年ロックアウトの時も同じ状況で人々は住んでいました。トイレなど今のようなものはありませんから裏庭に穴を作ってたと聞きました。 

シャワーも毎日浴びてないし、着ている服も洗ってない。不衛生で幼児が死亡する率が当時ヨーロッパ一高かったのです。

ヘンリエッタ・ストリートのようなInner-City Tenementsに住んでいた家族の働きでの男たちは低い給料で働かされ、しかもその日に仕事があるかどうかもわからない状況。Unskilled Workersがほとんどだったようだ。労働条件も大変悪かったのである。食べるのにも苦労したのです。

おまけに住んでいると言っても家賃は払わされるわけですから生活が火の車だった家族がほとんどだったようです。

そんな当時の状況を体験できるイベントが7月4日から8月31日まで行われていました。

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         Dublin Tenement Experience Living The Lockout。

No.14でこのイベントが行われていました。中に入り当時の様子を体験できるというもの。俳優が当時の様子を再現してくれるとも聞きました。

私はこのイベントに行こうと思っていたのですが、あまりの人気でネット販売分のチケットが売り切れ!

当日券を買うこともできましたが、枚数が限られておりました。そこで電話で問い合わせたらその限られたチケットを求め、人々が朝7時から並んでいると聞かされ完全に諦め。


とにかく1911年の国勢調査ではNo.14には17の労働階級の家族(総勢100人)が住んでいたそうです。

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            100人も住んでいたなんて。。。

そんなInnner-City Tenementsの人たちの声を拾い、労働条件がひどい会社経営者相手に立ち上がり、声を大にし、ストライキを働きかけたのが、

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1909年、Irish Transport and General Worker's Union(ITGWU、アイルランド運輸・一般労働組合)創設者、Jim Larkin(ジム・ラーキン)またはBig Jim(ビッグ・ジム、James Larkin(ジェームス・ラーキン)とも呼ばれている。

オコンネルストリートの像の人物です。

そして1913年8月26日、ロックアウトが起こりました。



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No title

Lockout、興味が湧きました。
隠れた歴史、でも、忘れてはいけない歴史、人類のあるところ、至る所に有りますよね。
これからの記事も楽しみにしてます。
よろしくお願いします。

mamma-EIDさんへ

興味を持っていただいてとてもうれしいです!!!
本当に興味がない人には面白くもなんともない記事なんですが。。。そしてもうすでに読者が離れました(笑)。
歴史は今現在にも影を落としている場合が多いので知れば知るほど面白いんです。(と私は思います)
ということでもう数日お付き合いください。
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ティファニーカイリー

Author:ティファニーカイリー
人口1万人、サルやイノシシ、野良犬がうろついているような日本の田舎町から6年半勤めた地元金融機関を辞め、両親と愛犬とむ(2012年1月23日他界)を置き去りに、英語の勉強+大ファンのU2に会うべく、アイルランドはダブリンに到着したのは1999年9月25日。

語学学校へ9ヶ月、コンピーター学校へ2ヶ月通うも仕事が見つからず帰国。

仕事したさにダブリンに2か月だけ舞い戻ったつもりが、友達だったフランス人のおかげで運良く仕事が見つかり,ダブリンに居座ることに。

CIMA(英国勅許公認管理会計士)休学中(というか断念)。現在はイタリア就職を夢見てダブリンでイタリア語勉強中。アイルランド人の親友であるAちゃんが相続したNorthsideのお家に野良猫一家(母、娘&息子猫)とともに居候中です。

Press&Mediaの方はt.kylieroi40s@gmail.comへお問い合わせ願います。それ以外の方のメールのご使用は固くお断り致します。

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