100周年、1913Lockout (ロックアウト)-その4-


「なぜRTEはStrumpet Cityを先週放送しなかったのかしら?」


8月31日のロックアウト記念祭で横にいた素敵なアイリッシュおば様が私にこう言った。

おば様の言うStrumpet City(ストランペット・シティー)とはこのことです。ダブリンにお住まいの方なら知っている方も多いと思います。

IMG_5784.jpg
                 RTEのドラマ。

ドラマ作りがいまいちなRTEですが、こちらは1980年に放送した完成度の高いドラマです。

このドラマは1907年から1914年のダブリンの出来事を描いています。ということは1913年ロックアウトの時期も描かれているということになります。

登場人物は架空ですが、実在した人物も出てきます。ジム・ラーキンです。

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 左下、アイルランド人俳優ピーター・オトゥール(Peter O'Toole)がジム・ラーキンを演じています。


このドラマの原作はこちら。

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      ダブリン生まれの作家James Plunkett(ジェームス・プランケット)著書。


このブログでは紹介しませんでしたが、毎年4月に行われるイベント、Dublin:One City One Bookに今年選ばれたのが実はこの本でした。ちなみに去年はジェームス・ジョイスのダブリナーでした。

LOCKOUT 12
           4月。オコンネルストリートのイーソン店内の様子。

IMG_5783.jpg
           大きなブックマーカーが無料でもらえました。

LOCKOUT 13
           4月にはダブリンのあちこちでイベントが行われていました。

国際的には有名ではないのですが、アイルランドではかなり有名な本。学生時代学校で習ったという人もいました。


実はこの本が4月に選ばれたときに初めてこの本の存在を知りました。これまた恥ずかしいですわ。14年もいてこれですからね。情けないと言われても仕方がない。


本を買う前に本好きの不倫セールスディレクターに聞いたところ、この本をかなりお勧めしてくれたのです。私でも読めると。しかしだ。この本、結構分厚い。ページ数

549ページ。


ということで彼が勧めてくれたのが先にRTEのドラマを見るというものでした。先にドラマを見て正解。本を買ったもののまだ全然読み終わってませんから!!!!


ドラマから当時の生活が良くわかるんです。1913年ロックアウト当時の生活が。。。ロックアウトが何かも知らずにドラマを見たのでびっくりしたんです。こんな状態がダブリンに存在したことに対して。。。興味のある方はこちらから。Part1のリンクを載せておきます。http://www.youtube.com/watch?v=jsY6piFDPHQ

そして今回ロックアウトを通じて3つのことが新しくわかったことがあります。

1)なぜ「ストランペット・シティー」が今年のDublin:One City One Bookに選ばれたのか?

理由も知らず4月に本を手にしていましたが、今年でロックアウトから100周年ですからね。当時の生活が書かれたこの本が選ばれるのは当たり前だったわけです。

記念祭でBryan Murrayさんが朗読してうまかったとブログに書きましたが、
2)なぜ彼が朗読していたのか?

ドラマにもFiz役で出演していました。もちろん俳優でもあり朗読がうまいからというのもあるでしょう。

             LOCKOUT 14
               地元では大変有名な方です。

3)なぜ大統領マイケル・D・ヒギンズ氏が記念祭に出席していたのか?

労働党出身だから。もちろん大統領だからというのもあるでしょう。国の記念祭でしたから。


1913Lockout。。。

ジム・ラーキンとジェームス・コノリーがIrish Trade Union結成、その後Irish Citizen Armyを結成。ジム・ラーキンが逮捕、出所後アメリカへ渡っている間、ジエームス・コノリーがリーダーとなり、1916年のイースター蜂起へなだれ込むわけです。

ロックアウトとイースター蜂起、実は深いつながりがあったのですね。。。


ということで4回シリーズ、いかがだったでしょうか?

これを機会にストランペット・シティーのDVDを見たり、本を読むもよし、ジム・ラーキン関係の本を読むのもよし、

LOCKOUT 18 LOCKOUT 19
              両本とも漫画仕立てです。

 ジム・ラーキン、ロックアウト、シルバー記念コインの購入もよし、 http://1913committee.ie/blog/?p=1532
LOCKOUT 16LOCKOUT 17
     
記念切手セット購入もよし。

LOCKOUT 15
真ん中の女性はCountess Markievicz(コンスタンツ・マルキエビッチ)。イースター蜂起だけでなくロックアウトにも深く関わりました。

私もロックアウト関係本を読んでみたいと思います。

それでは今日はChristy Moore-Balled of James Larkinと、http://youtu.be/JNpXE8q_p4sロックアウト時のラーキンの有名な引用文でお別れです。それでは皆さんよい週末を!

LOCKOUT 2
     “The great appear great because we are on our knees. Let us rise!”



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comment

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No title

ありがとうございます。
早速ビデオ見ました。
でも…それ以前の問題にぶち当たってしまった。トホホ…
それは、悲しいかな「英語力の無さ」はぁ〜。
ではでは…

mamma-EIDさんへ

イギリス英語、アイルランド英語が出てきますしね。アイルランド英語の発音がポッシュ発音とInner-City発音がでてきますし。発音で余計難しく感じるかもしれませんね。
でも本なら大丈夫ですよ。

No title

こんにちは ティファニーさん、

知り合いの人がヘンリエッタ通りの女子修道院におり、また別の知り合いのお母さんがTenementの住人の最後の1人だったということもあり、ティファニーさんのロックアウトの記事、大変興味深く読みました。
ダブリンに住んでいたらロックアウト記念祭に行けたのですけど、残念です。

歴史に詳しいアイリッシュの知人と先日話す機会があったのですが、その時に「アイルランドの標準的な家が3ベッドルームなのか知ってる? Tenement の人達を新しい家に移すときにその当時のダブリン大司教McQuaid氏が『健全なカソリック家族は両親、男子、女子がそれぞれの別の部屋で生活するべき』って指令をだして、それが根付いたんだよ」と教えてくれました。会話が英語だったため、100%定かでは分かりませんが、こういった背景も知ると面白いですね。





Junksさんへ

テネメント、最後の住人の一人の方というのは貴重ですね。その方からたくさん当時の実際の生活の話が聞いてみたいものです。

ロックアウト、いろんな話がどっさりでなかなかすべて書けませんでしたが、興味を持っていただいてとてもうれしいです!

なるほど。3ベッドルームの話はかなり面白いですね。知りませんでした!

普段のほほ~んと暮らしていると気がつかないことが歴史を知ることで明らかになる瞬間が私はとても好きなんですよね。だから歴史が好きなんです。もっと歴史好きが増えないかしらと思っています。

No title

ティファニーさん、

私も歴史が好きなので、背景を理解して「へ~そうだったんだ」と自分の中で繋がったときはとても嬉しいです。
これを機会にアイルランドの歴史も勉強しようと思います。

テネメントに住んでいた知り合いのお母さんですが、以前ティファニーさんがブログで紹介されたTV3のThe Tenements にも出演(という言い方はヘンですが)していたそうです。こちらのお母さん、最近病気がちとのことですが、機会があればテネメントでの生活のことを話してくれるか聞いてみますね。

Junksさんへ

Junksさんも歴史が好きなのですね!いや~とてもうれしいです!なかなかいないんですよ、日本人の友達で歴史が好きな人が。というか日本人の友達が両手しかいないからいないのは当たり前かもですけど!

Tenementsの番組はとても興味深かったんです。あれを見るまで何が何だかわかりませんでした。
出演された方、病気がちなのですね。だったらいいですよ。お気になさらないでください。病気を治す方が先ですのでね。

No title

ロックアウトにまつわる歴史、4話連続とても面白かったです。
困難な時代はどこの国にもあるだろうけど、忘れてはいけない出来事だと思いました。

Tenementsの事もLockoutの流れも誰も教えようとしてくれないですし(というか話にくい内容なのかも知れませんが・・・)でもティファニーさん、その辺のダブリナーズよりお詳しいです。

歴史の上に現在の人の生活があるというのはとても興味深いです。過去の事実は絶対的で変えられるものではないですから。以前、アイリッシュは外部の人間になかなか本心を開かないって書かれてませんでしか?その事にもこの歴史と共に少し考えさせられました。

そして、ウチの夫はかなり打たれ強いと思いますが(笑)これはあまり歴史とは関係なさそうですかね。。。

Munchkinさんへ

4話とも読んでくださってありがとうございます。これがきっかけで興味がわいた方もみえるので書いてよかったです!

やはりTenementsやLockoutは実はちょっと外国人には話しにくいのかもしれませんね。おっしゃるとおりアイルランド人が本心を開いてくれないのはこのあたりから来てると思いますね。

このあたりの歴史はかなり面白い。苦労したダブリンが見えるんですが、その裏には人々の思いがたくさん詰まってて、それが今にもつながっている。。。そのあたりが好きです。

イースター蜂起あたりの歴史はかなりRawで、親世代の人は学校で習えなかったらしいですよ。(イーモン・デ・ヴァレラ側とマイケルコリンズ側の対立のため、家族や親戚同士でももめてたらしい)なので彼らが学んだのは世界史ちゅうしんだったとか!

旦那様が打たれ強いのは歴史からら来てるのでは???(笑)
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ティファニーカイリー

Author:ティファニーカイリー
人口1万人、サルやイノシシ、野良犬がうろついているような日本の田舎町から6年半勤めた地元金融機関を辞め、両親と愛犬とむ(2012年1月23日他界)を置き去りに、英語の勉強+大ファンのU2に会うべく、アイルランドはダブリンに到着したのは1999年9月25日。

語学学校へ9ヶ月、コンピーター学校へ2ヶ月通うも仕事が見つからず帰国。

仕事したさにダブリンに2か月だけ舞い戻ったつもりが、友達だったフランス人のおかげで運良く仕事が見つかり,ダブリンに居座ることに。

CIMA(英国勅許公認管理会計士)休学中(というか断念)。現在はイタリア就職を夢見てダブリンでイタリア語勉強中。アイルランド人の親友であるAちゃんが相続したNorthsideのお家に野良猫一家(母、娘&息子猫)とともに居候中です。

Press&Mediaの方はt.kylieroi40s@gmail.comへお問い合わせ願います。それ以外の方のメールのご使用は固くお断り致します。

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